毎日毎日大量のお皿と向き合い、神経をすり減らし、働く意義も見つけられないままただ時間だけが過ぎてゆく毎日。
おまけに店長からはシカトの嵐。
挨拶だってろくに返してくれません。
あぁ、胃に穴があきそう。
勘弁してください。
これで給料が良かったら…
いつだって現実は無情なものです。
この時期の僕の精神状態は混沌としていました。
とにかく死にたい、が口癖。
通販で買った◯◯なんとかを吸ってラリる始末。
世界が万華鏡になってもまだ暗い気持ちも晴れず。
僕がこの二年間で学んだこと、それは飲食業でだけは働かない、二度と。
もう十分です。


ヤ○ザ☆

この就職氷河期にあっさりと就職できたのは良かったものの、ある意味これが地獄の始まりでした。

初日、配属される店舗が一番忙しいお店と聞いて、さてこれから頑張らなきゃな、なんて意気込んではいたものの、そんな気持ちもすぐに何処かに行ってしまいました。

お店の裏口を開けるとそこには8◯3が立っていました。いや、チンピラだったかもしれない、どちらにしろ僕の死亡フラグは完璧に立ってしまったのです。

どうやら店長だったようです、マジか、なんかの間違いだろと。

ここではおよそ2年弱働くことになるのですが、こんなに辛い時期はこれからも起こることはない、いや、起こって欲しくないと切に願います。

君の目は死んでいるね☆

探せど探せど出てくるのは介護、飲食、営業、土方と世の中仕事は沢山あると知識としてわかってはいても、いざ現実として目の当たりにするとヘコむ自分。
どれもブラックやでぇ…
月給が額面で13万て…
生活できないこともないけど…
それだったら勉強して公務員にでもなれっていう話なんですけどね。
でもそんな気にもなれないのよね。
甘ったれ。
 
とりあえずいくつか検索をかけてピックアップしたのをハロワ職員に持って行き相談。
第一声が

「君の目は死んでいるね」


とは如何なものか。否定は出来ない。
しかし初対面の人間にそれは手厳しいなおい。
豆腐メンタルが早くも崩れそうになるもなんとか耐える。
ここで折れたら生活できないしね。
バイトで貯めたお金10万もなかったしね。
仕事選べるほど余裕ないし、とりあえず地元では有名な飲食店に応募して見ることに。
今思えばあれだ、川越シェフに感化されて「調理師免許でもとってみるか」なんて考えるもんじゃないです。
いつだってノープランな人生。
そんな生き方しか出来ません。


ザ・社畜☆

僕は疲れていました。
地元の飲食店で安い給料でこき使われ、休みもなく、ただただ働く毎日に。
所謂社畜生活。
四年付き合って結婚まで考えた彼女にも突然振られ、人生糞がつくほどどうでもよくなってしまいました。
これも全て学生時代にせっかく頑張って勝ち取った[内定]という素敵なものを全力で蹴ったせい。
蹴った理由はなんだか自分でもよくわかりません。
就活というものに燃え尽きたんでしょう(多分)
つか今のご時世、就活に失敗して自殺してしまう学生すらいるこの日本で何をやっているのかと。
そんなこんなでハローワークの求人てロクなのねぇ(^ω^)と気付くのは学校を卒業してすぐの話。